腫瘍のお話

私たち人間の病気の中でも、未だ『がん』は死亡率の高い病気に位置づけられています。様々な研究が進み、それに伴って多くの治療法も考案されていますが、やはり一番大切なことは早期発見・早期治療であることに変わりはありません。

がんの種類には、体の表面に触れるしこりとして現れるものから、からだの中(肝臓・消化管・脾臓など)で気付かぬうちに進行していくもの、また血液のがん(白血病・リンパ腫など)などその種類と症状は多種多様です。もちろん、中には良性の腫瘍もありますが、いずれにしても様々な検査を行いその病因や状態を把握して治療法を考えていく必要があります。


血液検査

血球検査では赤血球や白血球・血小板を、血液生化学検査では内臓機能をチェックして、全身状態に異常がないかを検査します。

血液検査

血球検査では赤血球や白血球・血小板を、血液生化学検査では内臓機能をチェックして、全身状態に異常がないかを検査します。

レントゲン検査

お腹(腹腔内臓器)や胸の中(心臓・肺)に普段見られない影がないか、また骨の状態も併せてチェックします。

超音波検査

レントゲン検査と併せて、臓器の内部構造の異常やレントゲン検査では分からない異常を検査します。

細胞診・病理組織検査

しこりなどが触れる場合には、危険がない範囲で細い針を使って細胞を採取したり、病理組織検査用にできものの一部を採取することもあります。その結果によって、様々な治療法を検討することが出来ます。

外注検査

外部の検査センターでなければ検査できないものもあります。センターへの送付~検査~結果到着まで、少し時間はかかりますが、より確実な診断につながります。



『がん』の治療法には、外科手術や抗がん剤治療、免疫療法などが挙げられますが、場合によっては大学病院等での放射線治療なども必要になることもあります。ワンちゃんやネコちゃんの年齢や全身状態、治療にかけられる来院回数や費用等も考え、飼い主様と一緒に行える治療を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。